選んでいないつもりで、選んでいた
「流されてきただけです」
周りに合わせて、
空気を読んで、
波風を立てないようにして。
気づけば、ここに立っている。
あのとき、黙ることを選んだ。
あのとき、頷くことを選んだ。
あのとき、踏みとどまることを選んだ。
それは「流された」結果だったのか。
それとも、その時のあなたなりの選択だったのか。
大きな決断だけが、選択ではありません。
日常のなかにも、小さな選択がある。

傷つかないように。
守るために。
壊さないために。
あなたは、その時のあなたなりに選んでいた。
選んでいないつもりで、ちゃんと選んでいた。
もし、あのとき違う選びをしていたら、
今は違う景色だったかもしれない。
でも、いま目の前にある景色は、
あなたが選び続けてきた時間の先にある。
あのときのあなたは、
あのときの最善を選んでいた。
そう思えたとき、足元に、ほんの少し力が戻ります。
これは、自分を責めるための視点ではありません。
これから先の選びを、自分に戻すための視点です。
選んでいないつもりで、選んでいた。
その事実は、あなたを少しだけ強くします。