対面でお会いしていても、オンラインでお顔が見えていようと音声のみであろうと、気をつけていること、大切にしていることがあります。
まず笑顔でいること。軽やかな気持ちで言葉にできる安心安全の場をつくるために、声のトーン、スピードを変化させること。
話している言葉の奥にも、口に出ていない言葉や想い、本人の気づいていないものがあると想像し、ニュートラルに眺めること。それぞれの価値、視点には正しい・間違いはなく、どれも愛おしいものと受けとめること。
それから、人は誰もが可能性をもち、自分の幸せに気づく力があると信じ続けること。
今日は、コーチとしての私のポリシーと、その原体験についてお話してみようと思います。
私の3つのポリシー
私のポリシー、こだわりは3つあります。
・幸せは自分でつくる
・ゴキゲンは自分で選ぶことができる
・みんな違って、みんないい
どうして、私の中でそのようなポリシーが生まれたのか。遠い昔に体験した、でも今の私にとって忘れられないできごとについて書かせてください。確実に今の私をつくっている、当時はつらく感じた体験です。
しかしその体験があったからこそ、「この人の背景には何があるのか?」「なぜそうしたいのか?理由があるはず」「間違いは誰にでもある」「闇雲に怒りをぶつけても何、も変えられない」「本当に大切なことは目に見えない」という、人の心に対するクエスチョンを持てる私がいます。
中学2年、たった1つのできごとが忘れられない
中学2年生のとき。登校後すぐ、友達4人で校舎の隅でアメを食べた。もらった私の頭に、一瞬「あかんかも…」という思いはよぎったけれど、小さな一粒をサクッと食べた。
案の定そのことは教師の耳に入り、授業中に職員室に呼ばれた。
なぜか先頭になった私は職員室のドアをノックし、「やっぱりあかんかったよな…」と14才なりにかなり反省して、うなだれて職員室に入った。
その私の前に、学年でも影響力のあった教師が立ち、「その目つきはなんだ!!!」と大声で叫んだ。それから私が椅子に倒れこむまで平手打ち、いわゆる往復ビンタをし続けた。
それから、「お前に高校へ行かせない!」と
何度も大声を浴びせられた。
なぜか、他の3人には手を出すことはなかった。各学年13クラスもある大きな中学校だったので、職員室に戻ってきた何十人もの教師に取り囲まれた。そのときのなんともいえない辛さは、忘れられない。
教師に「親にいって怒られてこい!」といわれ、帰宅後、思い切って母に話したときのことも忘れられない。厳しい母のことだ。激情するに違いないと予想したからだ。
でも母は、「もうしなさんな(もうしてはいけないよ)。それでいい」
とだけいった。まさかのひとことだった。
思春期真っ盛りの私は、母に大きく受け止めてもらえたことに、涙が溢れた。
弱者への固定概念、思い込みの恐ろしさ
校内でお菓子を食べることは、確かに校則違反でした。それでも、なんの理由も背景も聞くこともなく、なぜ頬を打たれ続けなければならなかったのか。そしてたった1回の過ちで、なぜ人の人生を決めようとするのか。
腹立たしく悲しい記憶です。
私は目も顔立ちも細く華やかなタイプではなかったし、それを気にする思春期だっただけに、「目つきが悪い!」と顔つきだけで怒られたことも、いまだに忘れられません。
母の行動、私への影響
その10年後に知ったことがあります。
実は、母は私を平手打ちした教師に対して、私の中学校卒業を待ち、抗議に行ったようなのです。母の母親としての信念、心の強さを感じ、私の子育てへの在り方に影響を与えました。
また職員室で取り囲まれたその奥に、ひとり立っていた教師が中学3年時の担任であり、最大の理解者となってくれました。その後私は無事、校区内トップ高に文句なしで入学することができ、その担任とは今でも年賀状などを通して交流があります。
信じるということのパワフルさは、この時にしっかりと身に染み込みました。
だからこそ、今目の前に見えていること以外の背景、言葉、想いを汲み取れる自分でありたい。私は今も「本当に大切なことは目に見えない」と信じ、「待つ」ことを大切にしています。
「信じる力」を信じ続けたい
もちろん、これまでの人生には嬉しい体験、感動の体験、さまざまなものがありました。今日はネガティブな体験を書いてみましたが、そんなできごとの中にも、必ず意味があることをお伝えしたかったのです。
自分を信じること。
相手を信じること。
自分の可能性を勇気をもって待つこと。
相手の想いの言葉を大切に待つこと。
私はネガティブな体験の中から、大切で大きなエネルギーをもらいました。
もう一度、私のポリシーを書かせていただきます。
・幸せは自分でつくる
・ゴキゲンは自分で選ぶことができる
・みんな違って、みんないい
これは、私の大切な軸です。だからあなたにお会いしたときは、誰よりも明るく、力強く、そして深く静かな情熱をもってサポートができると信じています。
未来デザインコーチング チェーロリッコ
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