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未来デザインコーチング チェーロリッコ 

個人セッション:9:00〜15:00 

(21:00以降 応相談) 

定休日: 日祝

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会えなくなっても、教わったことは永遠。
〜残り1分でも、それは未来〜

会えなくなっても、教わったことは永遠。
〜残り1分でも、それは未来〜


「命に期限があるの」


あの人が空に旅立ってから、3年。


「その時々の自分に取って、最良の選択の積み重ねが人生を決めていくんだなって。もっと早くに気づけばよかったなとも思うけれど、気づけた自分は少しだけ成長できたかもしれないなと思います」


最後まで生きることをあきらめず、死とも向き合ってきた人が伝えてくれた言葉。その人との対話の時間は、コーチとしてはもちろん、人としてどう生きたいのか、何を大切にするかを考えることの尊さを教えられ、その後の私のセッションの中にも息づいています。


「メグさんに話したい」

「コーチングのテーマではないの。わかっているんだけど…。私もコーチだから。でもメグさんに話したかった。

私ね、命に期限があるの。

メグさんにずっと聴いてもらいたかった。…ごめんね」


その後、何秒の静かな間があっただろう。


私が声を出せた最初の一言は、「大事な大事な話をしてくださって、ほんとうにありがとうございます。受け取りました」

たったそれだけでした。


心を大事に扱う経営者

Aさんとの出会いは約6年前の2014年秋。私がコーチになったばかりの頃、SNS上でコメントいただいたことが始まりでした。Aさんが携わる分野では絶大な頼れる存在として有名な方で、コーチングを学んでおられたことも発信する内容から知っていました。


個人的に特に連絡を取り合うこともなかったのですが、約1年後、あるセミナーで初対面が叶い、「ママ向けの講座とかお願いできますか?」と仕事の依頼の話に。


「お役に立てるなら何なりと!」という私の返事に、「嬉しいです!なかなかこの業界は狭く、素直に全てをさらけ出せなかったりして。また連絡します!」



ここからが始まりでした。


講座開催の日程は延びましたが、やりとりを重ねながら、最終的にはセミナーの対象者もAさんの事務所スタッフに変わり、講師のお話をいただいてから1年後に開催。


「お客様の成長、成果を応援できるコーチングスキルを身につけて、日々みんなが気持ちよく前向きになれることを私は望んでいます。

会社の規模が大きくなればなるほど、お客様とのコミュニケーションも代表の職務として意識して行っています。最終的にはやはり、先ずは心」


Aさんの経営姿勢は、まだコーチになりたてであった私の心にも強く響きました。


初めて心がうろたえた。だからこそニュートラルになれた

Aさんが採用した個性豊かなスタッフに対する講座は、無事に終えることができました。そしてご依頼のお礼に「3回のコーチングセッション」をAさんにさせていただくことになりました。


「この機会に全信頼をおいて、ぜひお願いします!かなり手強い(爆笑)クライアントかもしれませんが、どうぞよろしくお願いいたします」


そんな言葉で始まった、Aさんとの個人セッション。


ワクワクとして待ちかねたその日、冒頭のひとこと目が、

「命の期限がある」でした。



初めて、心がうろたえた十数秒。


Aさんは、秘密を漏らされることはないとわかってはいても、SNSで共通の繋がりがある私に、会って間もない時期はなかなか打ち明けられなかったことを話してくれていました。


「実力派のベテランコーチの知り合いもいるけれど」、講座をする私の姿、その後のたわいもない会話の中で「やっぱりこの人に!」と決断したことも伝えてくれていました。


だからこそ、私は波打つ自分の心の糸を、ピン!と伸ばして押し下げるように意識しました。そうです、初めはかなり意識して。声のトーンもスピードもいつも以上にさげました。じっとAさんの言葉を待ちました。楽譜の1ページが全て休符記号で、音がない静かな時間を過ごすように。


そうすると、次第に、私自身がただ空に浮かんでいるような、ともに景色を眺めて会話しているような状態になりました。


ニュートラルであるというのは、こういう感覚なのだろうか。その時の自分へのその声だけは今でも鮮明に覚えています。


残り1分でも、それは「未来」 

私は「チェーロリッコ(Cieloricco)」という屋号で活動しています。直訳すれば「豊かな空」。その頭には「未来デザインコーチング」もつけています。


人の可能性は、どこまでも続く青空のように、限りなく広がっている。

たった1度きりの自分の人生、自分の未来を対話を通して自由に描き、設計する(デザインする)ことで、行動の選択肢を増やしてほしい。なりたい姿を実現して自由に笑顔で生きてほしい。


そんな私の願いや想いがあっての屋号です。

それなのに、Aさんの第一声を聴いた時、この「未来」という言葉がとてつもなく悲しく、ムダのように感じてしまった私がいました。


でも、それは違いました。


Aさんが1回目のセッションの最後に絞り出すように言った「前向きに死を迎えたい」という言葉。


その言葉は私を頭を打ちました。


「死ぬまでの時間が、たとえ1分であっても、それは大事な『未来』だ!!」と。


自分の存在は、誰かへのギフト

Aさんとたくさんの話をしました。仕事への想い、不安、悔しさ、悲しさ、スタッフのこと、ご家族のこと…


コーチとして関わりつつ、人間としてどうありたいのか、どんな風に生きていきたいのかをAさんから教わっていたような気がします。



ご自身の方が体調がよくない時もあるのに、「メグさん、まだ起きてるの?早く寝て!」「たまには自分を思いっきり甘やかしたり、1日なんにもしないでぼーっとしてみたり、くれぐれもご自分の身体を労りながらね!」と、私を心配するメッセージを何度もくださったりする人でした。


その関わりの中から、Aさんのスタッフの方々も、お客様たちも、Aさんによって自分の才能を発揮したり、充実していたり、安心して過ごされていることを実感していきます。


そして、どんな人でも、たとえこの世を去る時間が早まったとしても、その存在は誰かの喜びや笑顔、勇気になっているということ、大きな大きなギフトになっているんだということも強く実感しました。


当たり前のことです。でも私たちは忘れがちです。「こんなことくらいで…、私なんて…」と、自分の行動や存在価値自体を小さくしてしまうことが少なくありません。そんな必要は全くないのに。勿体なさすぎるのに。


未来を描くこと、考えることは最高の幸せ


「未来を描いて行動するより、思うがまま、感じるままに生きる方が気持ちがいいわ!」そんな方もいらっしゃるでしょう。私も直感で動くタイプですから、共感する部分も大いにあります。


それで生き生きと過ごせるのであれば、何の問題もありません。それぞれの笑顔が溢れる世界であれば、私も幸せですから。


ただ、私はAさんとの時間を通してより強く心に留めたのです。


人の人生は、いつどうなるか分からない。だからこそ、私はやれるだけのことはやって空へ旅立つために、自分の大切な未来をどう生きたいのかを描いて、行動する。また描き直して行動してみる。その先に、自分の可能性を自由に発揮してみた喜びと笑顔があるはずだから。


たとえ命の期限のある病になったとしても、空へ旅立つその瞬間までが大切な「未来」ということを、忘れたくないと。


ひとりじゃない、私もあなたも。

「1人で描いても変化がない」「上手くいかない」「描いたものの行動し続けるのが1人では心許ない」「そもそもキャリアがないから描けない」etc. 


もしそう思っている人がいるなら、その人が「今ここ」に生きることに喜びを改めて感じ、可能性を活かして笑顔になれるように伴走したい。そこに、私は命を使いたいのです。



私自身も、何度も描いて、周りのかたの力も借りながら、やってみたいことをやり続けます。「続ける」ことが苦手だから、私がつけているコーチにはもちろん、周囲の手を借りれるようになってきました。


それから会いたい人には会いたいと伝える。会いに行く。行ってみたいところには可能な限り行ってみる。そんな日常のことからですよね、Aさん、思い出させてくれてありがとう。この3年を振り返る時間にもなりました。


未来を描いたり、考えられること自体が、人間にとって最高の幸せな時間だと信じています。もちろん、「今ここに」生きていることを感謝しながら。


あなたが「こうなりたい」というありたい姿があるなら、それを実現させたいと少しでも考えたなら、言葉にしてみませんか。動き出すために。今よりももっと笑顔で働き、生きるために。



 未来デザインコーチング チェーロリッコ 

先生・講師のための、信頼を育むリーダーシップ

メールアドレス : info@cieloricco.com
電話番号:0745-43-6158

個人セッション可能時間:9:00〜15:00 (月〜土)その他、応相談

定休日 : 日祝

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