セッションの中で、「宝箱」の話をしたことがあります。
日々の出来事や課題を話す中で、
その人の中にある
「本当はやってみたいこと」や
「心の奥にある想い」が
ふと顔を出すことがあります。
そんなある日のセッションで、私はこんな話をしました。
もし、やりたいことを
半透明の宝箱に入れているとしたら。

その宝箱の中には
どんなものが入っているでしょうか。
そんなメタファーから始まった対話でした。
その方は、ピアノ講師の仕事をされている方でした。
けれど、
「私はピアニストではないからリサイタルなんてできない」
「難しい大曲は弾けないし、それを人に見せたくない」
そんな言葉を、それまで何度か口にしていました。
けれど対話を重ねていく中で、
その方の中には
「本当はやってみたい」
という想いがずっと溢れていることを
私は感じていました。そしてある日、
宝箱の話をしたときのことです。
少し間があって、
その方がふっと笑いながら言いました。その声は、とても明るい笑声でした。
宝箱の中から出てきたのは、
「ピアノコンサートを開くこと」
でした。
幼い頃同じピアノ教室だった親友が
マンドリンを演奏していて、
「一緒に演奏できたらいいな」
そんな想いもその宝箱の中に入っていました。
それまで並べていたたくさんの「できない理由」は、
その瞬間、少し静かになったように感じました。
そしてコンサートは本当に実現しました。
親友のマンドリンと共演する形で、
初めてのコンサートが開かれました。
それは、彼女にとって
長いあいだ胸の奥にしまっていた時間でした。

その日、私は客席で彼女の演奏を聴いていました。
「あぁ、この曲が弾きたかったんだね」
そんなふうに思いながら。
そして心の中で「実現しましたね!!」
と大きく叫んでいました。
自分のことのように嬉しくて、誇らしい時間でした。
コーチングで伴走して
3年目の終わりのことでした。
そのコンサートはその後も続き、
彼女は3回、その舞台を開きました。
けれどその後、
彼女は突然この世を去りました。
あの初コンサートから
もう随分と月日が流れたように感じます。
宝箱を開けたあの日から、
確かに新しい時間が流れていました。
今でもその時間は、私の記憶の中に残っています。
対話は、ときどき
「いつかやろう」と思っていた時間を
「今」に変えることがあります。そしてその宝箱の中には、
「いつかやりたい」と思っていた時間が
静かに眠っていることがあります。あなたの宝箱の中には
どんな時間が眠っているでしょうか。
その想いを言葉にしていく対話の時間を
ご一緒することもできます。▶ 体験コーチングセッションはこちら
未来デザインコーチング チェーロリッコ
先生・講師のための、信頼を育むリーダーシップ
メールアドレス : info@cieloricco.com
電話番号:0745-43-6158
個人セッション可能時間:9:00〜15:00 (月〜土)その他、応相談
定休日 : 日祝
所在地 : 奈良県大和高田市日之出西本町4-1末広堂ビル3F サロン情報はこちら