年の暮れの夜、一通のLINEに、六日間返信ができませんでした。
「娘に、とにかく『大丈夫』と言ってやってほしい」
そう書かれていました。
けれどその子は、その道を「好きではない」と、何度か私に話してくれていたのです。教室で日々子どもたちと向き合っている立場として、私は迷いました。
送信ボタンの前で、何度も文章を書き直しました。
「大丈夫」と言ってしまえば、きっと楽でした。
でも、それは私が守りたい未来ではありませんでした。親として、わが子の将来を思う気持ちは痛いほどわかります。
才能を見出され、その道を勧められることは、誇らしくもある。
でも同時に、私はその子の「嫌だ」という小さな声も聞いていました。
どちらも本物でした。
だからこそ、どちらかを切り捨てる言葉は、選べませんでした。
本当は、もっと子どもの思いを聴いてほしかった。
「嫌だ」の奥にある未来を。
その子が、どんな自分でいたいのかを。
そして、お母さん自身の不安や期待も、言葉にしてほしかった。
親の都合があってもいい。
家庭の価値観があってもいい。
けれど、そこに「対話」があってほしい。
話し合い、ぶつかり、たとえすぐに答えが出なくても、
納得のかけらを持って進んでほしい。私は家庭に介入する立場ではありません。
だからこそ、
正しさを押し通すのではなく、
関係が壊れない言葉を探しました。
6日間、迷いながら。
選ぶ側に立つと、こういう時間が生まれます。
強く言い切ることもできる。
でも、それが本当に守りたい未来なのかと、自分に問い返す時間。私はこう感じていました。
進路そのものよりも、
母と娘のあいだに、対話が残る未来を守りたい。
たとえ選択が思い通りでなくても、
「話せた」という記憶が残るなら、
その絆は、たとえ選択を間違えても、
簡単に切れないと、私は思っています。
私自身、子どものころ、
話し合うという経験をあまり持てませんでした。
だからこそ、対話が残る未来を守りたいと思うのかもしれません。選んだのに、また迷う。
それは弱さではなく、
自分が何を守りたいのかを確かめる時間なのかもしれません。
経営者も、リーダーも、母も、
正解より「関係」を守る選択に迷います。
迷いながら、問い直す。
私は何を守りたいのか。
守りたいものに戻れるなら、
人は何度でも立ち直れる。
迷っている今、
あなたが守りたいのは、結果ですか。
それとも、対話が残る未来ですか。未来デザインコーチング チェーロリッコ
先生・講師のための、信頼を育むリーダーシップ
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